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会長あいさつ

我が国とアラブ首長国連邦(UAE)は、同国が1971年12月に建国された直後から国交を樹立し、お互いの国を尊重し合い、着実な歩みで友好関係を深め、既に50年以上の年月が経過しております。

皆様もご高承のとおり、UAEはアブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイン、ラス・アル・ハイマ、フジャイラの7つの首長国から構成されております。アブダビを中心とした油田開発、ドバイを中心とした金融、観光産業の発展によって急激な経済成長を遂げたのに伴い、UAEの人口は建国当時の約22万人から凡そ50年後の2020年には約1千万人へと大幅に増加しました。近年では気候変動対策、先端科学技術の研究、持続可能な社会を目指す環境保護及びエネルギー開発、教育を中心とした人的資源の育成、社会資本の整備、食料・情報基盤のセキュリティー、人権問題への取り組みなど、これからの50年先を見据えた意欲的な未来戦略を次々に打ち出しております。また、このような世界共通の課題を議論する国際会議を積極的にリードする機会も増えてきました。一方、世界の各地では政治、経済、文化の面で新しい対立の報道が後を絶ちません。世界各国が今まで経験をしたことのないハードルに直面しているのも事実です。そのような不確実性が高まる中においても、両国の関係が将来に向けて多面的、重層的に広がることを期待しております。

当協会は、UAE建国前年の1970年12月に民間の任意団体として設立された日本アブダビ協会を源流とし、1974年に改めて日本アラブ首長国連邦協会として発足しました。発足以来、協会誌発行、講演会実施、その他交流活動により、日本およびUAEの相互の文化理解の促進並びに経済連携を図ってまいりました。今後もこうした活動を通じて、UAEとの友好親善関係の発展に力を尽くしていく所存です。

引き続き皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

日本アラブ首長国連邦協会 西 克司
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