ウンム・アル・カイワイン首長国
ウンム・アル・カイワイン博物館
ドリームランド・アクアパークPhilip Lange/Shutterstock.com
ウンム・アル・カイワイン首長国は、伝統的に漁業が盛んで、今もなお、UAE内の海産物の主な供給源となっています。国土面積は、アジュマンに次いで小さいですが、飛び地の領土は、肥沃なオアシスで、ここでは農業が行われています。もともと産業は、真珠採取、商業、漁業、農業等でしたが、投資も盛んで、現在は軽工業も営まれています。
特筆すべきは、1980年代に日本のJICAの技術協力によって建設された水産資源開発センターで、この地域の人達が最も珍重する魚(ボラ、アイゴ、ハタ)の養殖に成功したことです。我が国との技術協力による2国間関係のシンボル的存在として、現地政府からも高い評価を受けています。
飛び地における農業は、なつめやし栽培等の素朴なものが中心でしたが、今では、UAEで最大規模の養鶏場が建設され、周辺の首長国に新鮮な卵を供給しています。
首都は海岸に面していますが、主要道路が内陸を走っている関係で、交通の要所から隔離された存在で、静かで趣きのある街並が魅力となっています。人々は、かつては、すぐ近くの沖合いの島に住んでいましたが、島の井戸が枯れたのに伴って陸地に移住し、これがウンム・アル・カイワインの町になったとされています。
ウンム・アル・カイワイン首長国基礎データ
人口 | 約5万人(2005 census) |
面積 | 720km2 |
首長 | シェイク・サウード・ビン・ラーシド・アル・ムアッラー |
ウンム・アル・カイワイン政府行政機構